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執筆者の写真YOKO ONISHI

今、鍼灸院で心と体のケアを。

先日はすっかり勇み足になり、休業宣言の様なブログをアップしました、冷静さを一瞬欠いた、鍼灸師、大西葉子です。



冷静だと思っていたら、全然そんな事ない自分を発見し、がっかりしました。幾人かのクライアント様よりご連絡をいただいて施術を続けたいとのリクエストがあり、はっと我に返りました。中には、凄く気を遣って「迷惑でなければ」とまでおっしゃっていただき、本当に恐縮している次第です。


幸い、マベリック鍼灸施術室は施術ベッド一つ、そして施術前後に一息ついていただくためのソファ一台のみの、完全個室鍼灸院です。また、大きな窓を開けると、ゆずの木や柿の木、白椿の木が生える庭に面したベランダがある施術スペースなので、「密集、密閉」は皆無です。また、「密接」に関しては、クライアント様にも施術者である私同様マスクの着用をお願いしており、施術前後には必ず手洗い・消毒を行った上での施術になりますので、脈、舌、腹部を拝見するという「密接行為」に至るまでにはいくつもの衛生行為を経ています。それは、クライアント様をお守りすることはもちろんですが、私自身が、このウィルスに感染したくないからです! ですので、ドアノブ、トイレや手洗い場所、ウォーターサーバーの取手他、あらゆる場面でのアルコール消毒、施術ベッドのディスポーザブルシーツ、枕シーツ、タオルも使い回しはありません。


この病・ウィルスを甘く見ていない意識、というか、絶対に感染したくない、という姿勢で鍼灸施術に毎日臨んでいます。


私が所属している、医師中心の学会、東方医学会(http://www.jptoho.or.jp)の鍼灸師の仲間たちとのやりとりをメッセンジャーを使って活発に互いの現状況などについて意見交換、情報交換しています。そして、私たち鍼灸師に今何ができるか、私たちにしかできないことはなんだろう、と模索中です。


鍼灸院は「医療疑似行為」をするところ、という定義が厚生労働省によってなされていますが、これは、偽物の医療行為、という意味ではなく、現代西洋医療は行わないが大義では医療行為をしているところ、という意味であり、そのために国家資格が必要となっています。ですので、まず待合スペースが、施術のスペースと完全に分けられる必要があり、自治体の保健所が開設にあたり検査に来ます。


現在、この規制に縛られている、「医療疑似行為者」ははり師、きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師になり、これら国家資格保持者は明確にその資格を提示しているはずですので、まずはご確認なさる事が、安心につながると思います。


鍼灸施術が今回の世界的大禍COVID19に立ち向かい、勝利することは、残念ながらできません。例えば、鍼灸施術だけでコロナウィルスが消失した、とか免疫が驚くほど上がって熱が下がって咳も治った、と言う事は、ありません。もしそんな広告を見たら、むしろ疑っていただきたいです。


しかし、長い地球の歴史を考えると、たびたび、人類の危機が訪れ、そのたびに私たち人間は克服してきました。伝統医療の一つである鍼灸施術もその危機を乗り越えるための役目の一端はになってきた筈です。


在宅勤務はいつまで続くのだろう、休業する、と言われ仕事を失った、感染しないだろうか、遠く離れた家族は大丈夫だろうか、など、心配はつきません。皆さんそれぞれ、全然違う種類の悩みがあると思います。また、日頃私がクライアント様に推奨している運動だって、ままならない毎日です。


そして、何よりも困るのが、「先が見えない」ことへの不安です。


いくら、みんな同じだから、と言っても、やっぱり自分の明日が心配ですよね。


これは本当にストレスになります。


中々解消されなそうな問題であり、そのストレスをずっと抱え込むのか、と思うだけで、さらにストレスになります。


でも、少しでも、体のあちこちの痛みが楽になるだけで、気のめぐりが良くなります。また、鍼にしか届かない、コリにアプローチもできます。


そして。心に響く、心が軽くなるといった、まさに心に深く作用するのが鍼灸治療ですから、きっと心の安寧を得られることでしょう。


なかなかこの時期、心の平和を保つことは難しいですが、つっかえた気持ちに流れを作ることが、鍼灸治療には可能なんです。


施術後、やたらと泣けてくるかもしれません。凄く臭いおしっこが出るかもしれません!でもそれはデトックスなんです。実際、そういう方、結構いらっしゃいます。


ぜひ、三蜜が怖い、とおっしゃらず、鍼灸治療に来てください!







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